臨床工学技士

臨床工学技士とは、医療の業務などで使われる人工透析装置・人工心肺装置・人工呼吸器などをはじめとした生命の維持に関わる装置の管理や、また医療機器の操作や管理、保守などを行います。

臨床工学技士になるためには厚生労働省管轄の国家試験に合格する必要があり、また当該国家試験を受験するためには学歴等による受験資格が必要となります。

受験資格については後述しますが、概ね臨床工学技士養成課程がある4年制の大学、もしくは3年制の短大・専門学校で所定の課程を修めれば、受験資格を得ることができます。

合格率は77%前後ほどであり、しっかりと勉強していれば合格できる難易度だといえます。

医療に携わる機器の専門的技術者として病院や診療所などに努めることが多く、以前には医療機器のメンテナンス等は医師や看護師などが行っていたのですが、昨今の医療機器の高度化・複雑化に伴い、保守や点検にも相応の知識と技術が求められるようになり、臨床工学技士という専門職の必要性・重要性が高まっています。

法律・臨床工学技士法では臨床工学技士について下記のように定義されております。

「臨床工学技士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作(生命維持管理装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去であつて政令で定めるものを含む。以下同じ。)及び保守点検を行うことを業とする者をいう。

臨床工学技士は幅広い現場で、多くの業種で求められるニーズの高い職種でもあります。

臨床工学技士は臨床検査技師と混同されることがありますが、臨床検査技師は主に患者の診察・治療に関するデータベースを取りまとめる役割であり、臨床工学技士は医療機器の管理・保守を主な業務とします。

難易度及び合格率等の考察

臨床工学技士の考察
臨床工学技士試験の国家資格としての難易度は高いですが、合格率は77%となっています。

高度な医療機器に関する知識や工学的な知識、また医療に関する知識まで幅広く求められるうえ、患者の生命や医療自体に大きな責任を持つ仕事に従事しますので、やはり相応の難易度の試験となります。

生命維持管理装置の操作やメンテナンスを行い、医学から機械工学まで幅広い知識を持つスペシャリストとして医療や福祉などの現場でニーズは高い。

臨床工学技士試験の各種情報

合格率 77%前後
難易度 高い
試験科目
  • 医学概論
  • 臨床医学総論
  • 医用電気電子工学
  • 医用機械工学
  • 生体物性材料工学
  • 生体機能代行装置学
  • 医用治療機器学
  • 生体計測装置学
  • 医用機器安全管理学
試験方法 多肢選択によるマークシート方式
試験実施機関 臨床工学技士国家試験 – 医療機器センター
受験手数料 30900円
試験日 3月
合格発表日
合格後

臨床工学技士国家試験の受験資格について

  • 大学に入学する資格のある者で、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所において3年以上臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得したもの
  • 大学、高等専門学校又は厚生労働省令で定める学校、文教研修施設若しくは養成所において2年(高等専門学校にあっては5年)以上修業し、かつ、厚生労働大臣の指定する科目を修めた者で、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所において、1年以上臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得したもの
  • 大学、高等専門学校又は厚生労働省令で定める学校、文教研修施設若しくは養成所において1年(高等専門学校にあっては4年)以上修業し、かつ、厚生労働大臣の指定する科目を修めた者で、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所において、2年以上臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得したもの
  • 大学(短期大学を除く)で厚生労働大臣が指定する科目を修めて卒業した者
  • 外国の生命維持管理装置の操作及び保守点検に関する学校若しくは養成所を卒業し、又は外国で臨床工学技士の免許に相当する免許を受けた者で、厚生労働大臣が前各号に掲げる者と同等の知識及び技能を有すると認定したもの