ITストラテジスト

ITストラテジスト

ITストラテジストとは、企業内において情報通信技術を如何に活用すべきかを判断し、また用件の実現に向けた幅広い知識と高い技能を持つ技術者です。

システムアナリスト・上級システムアドミニストレータが統合された(2009年)資格であり、高度情報処理技術者試験に分類される。

高度な情報通信技術の人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する。

ITストラテジストは経済産業省管轄の国家試験であり、情報処理技術者試験における試験制度のスキルレベルは4とされている資格ですが、高度情報処理技術者試験の中でも「プロジェクトマネージャ」「システム監査」と並ぶほどの難易度を誇る。

当該試験の受験に際して年齢や学歴または経験年数等による受験資格は必要なく誰でもが受験可能です。

難易度及び合格率等の考察


ITストラテジストの国家資格としての難易度は高く「難関」といってもいいでしょう。

合格率は8%前後と低く、その合格に至る困難さはは情報処理技術者試験の中でも上位に位置する。

試験及び受験に関する情報量は需要の高い資格であることからスクールや参考書及び問題集等も非常に豊富です。

また、省庁や官庁において階級評価試験として認知されていることから企業・メーカーなどにおいてもその資格評価は高い。

ITストラテジスト試験の各種情報

合格率 8%前後
難易度 難関
試験科目 午前Ⅰ

  • 基礎理論
  • コンピュータシステム
  • 技術要素
  • 開発技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム戦略
  • 経営戦略
  • 法務

午前Ⅱ

  • システム戦略
  • 経営戦略
  • 法務

午後Ⅰ・Ⅱ

  • 業種ごとの事業特性を反映し情報技術を活用した事業戦略の策定または支援
  • 業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と全体システム化計画の策定
  • 業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定
  • 事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価
  • 組込みシステムの企画、開発計画の策定・推進
試験方法 マークシート方式及び記述・論述方式による筆記試験
試験実施機関 独立行政法人情報処理推進機構情報処理技術者試験センター
受験手数料 5100円:
試験日 10月
合格発表日 12月
合格後

その他の情報

情報処理推進機構において、ITストラテジストに対して期待する技術的な水準として下記のように記述されています。

期待する技術水準
事業企画、業務改革推進、情報化企画、製品・サービス企画などの部門において、情報技術を活用した基本戦略の策定・提案・推進を遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。

  • (1)事業環境分析、情報技術動向分析、ビジネスモデル策定への助言を行い、事業戦略を策定又は支援できる。また、事業戦略の達成度を評価し、経営者にフィードバックできる。
  • (2)対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、情報システム戦略や全体システム化計画を策定できる。また、情報システム戦略や全体システム化計画を評価できる。
  • (3)対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、全体システム化計画に基づいて個別システム化構想・計画を策定し、適切な個別システムを調達できる。また、システム化構想・計画の実施結果を評価できる。
  • (4)情報システム戦略や改革プログラム実施の前提条件を理解し、情報システム戦略実現のモニタリングとコントロールができる。また、情報システム戦略実現上のリスクについて、原因分析、対策策定、対策の実施などができる。
  • (5)新たな組込みシステムの開発に関し、関連技術動向、社会的制約・要請、知的財産などの分析結果に基づき、競争力のある組込みシステムを企画するとともに、付加価値、拡張性、柔軟性などを踏まえ、その展開戦略や開発戦略を策定・推進できる。