国税専門官とは、税務行政を執行する国家公務員であり
国税局や税務署に勤務する財務省管轄の税務のスペシャリストです。
国税専門官になるためには人事院の実施する国税専門官採用試験
として、一次試験(筆記試験)及び二次試験(面接面接及び身体検査)
を受けなければなりません。
国家資格(採用試験)としての難易度は「高い」と言えるでしょう。
国税専門官の主な業務としては納税申告の調査及び指導や
滞納税金の督促及び処分、また悪質な脱税疑惑者に対して
強制調査などをする業務を行います。
また、国税専門官の試験を受験するには受験資格が必要であり
学歴(大卒程度)と年齢による制限がありますので各受験年度の
受験資格をご確認ください。
難易度及び合格率等の考察
国家資格(採用試験)としての難易度は高く、合格率も10%程度と
非常に低く、採用にこぎつけるのは困難でしょう。
例年の受験者数もとても多いですが、当然採用枠定員がありますので
受験者数の多さが注目度の高さを示すと同時に狭き門としています。
試験及び受験に関する情報は豊富で、教材や通信講座もあり
独学での取り組みも可能ですが税務のスペシャリストとして
非常に広い分野において知識を求められる業種ですので、
相当の努力と覚悟が必要と見込まれます。
国税専門官採用試験の各種情報
合格率 | 10%前後 |
難易度 | 高い |
一次試験 | 教養試験(多枝選択式)公務員として必要な一般的な知識及び知能についての筆記試験
専門試験(多枝選択式)
専門試験(記述式)
など |
二次試験 | 人物試験
身体検査
など |
試験実施機関 | 国税庁 |
受験手数料 | 無料 |
試験日 | 6月~7月頃 |
合格発表日 | 10月頃 |
合格後 | – |
その他の情報
専門官として採用されると、基礎研修として税務大学校で概ね三ヶ月程度の研修を受講した後、各国税局管内の税務署に配属されます。
税務署への配属から一年間の実務経験を経て税務大学校地方研修所で概ね一ヶ月程度専攻税法研修を受講します。
その後2年間の実務経験を積み、税務大学校和光校舎において約7カ月間の専科を受講します。